作業療法は、主に体幹や上肢の機能障害に通ずる日常生活・応用動作の問題を中心に捉えてリハビリテーションを行います。食事やトイレ、衣服の着脱などの日常生活動作や、調理など家事動作、加えて趣味や仕事など患者様の生活において必要な活動の獲得を目指します。
さらに、失行(体を動かす事にそれほど問題がないにもかかわらず合目的な行為・動作ができない)、失認(目や耳等に問題がないにもかかわらず色々なものを認知できない)、記憶障害、注意障害、遂行機能障害(自分で計画を立てて行動ができない)、社会的行動障害などの高次脳機能障害に対しても、症状に適した対処法を進めていきます。
療養病棟では、患者様の個性や潜在能力を引き出せるよう個々に合わせたプログラムを実施しております。また、定期的な集団活動実施に取り組み、集団の中での身体や心の反応(感情の変化)を引き出すような訓練を行っております。
さらに、食事場面においては、定期的に動作の確認を行う事で、患者様の快適な病棟生活を支援しています。
また、認知症病棟にも作業療法士を配置し、回復期リハ病棟・療養病棟と同様に生活の質の向上に努めております。こちらの病棟では、必要に応じ、個別訓練・集団訓練を組み合わせながら医師・病棟と協力してリハビリテーションを行っています。
※病院概要『認知症病棟』の項もご参照ください。